学校の様子
アルバム一覧へ

環境鮮麗学 第7回「プラスチック・プラネット その2」

写真:2枚 更新:01/18 作成:01/18 学校管理者
夏の大潮。海岸で初のフィールドワークに挑戦!満潮の波が置いていったゴミを20名で回収しました。もちろん目的は清掃だけでなく環境調査!1ヘクタールで1時間に回収したゴミはなんと150㎏以上❢ さて、イチバン多かったモノとは?
海岸に散らかるゴミはいったいどこから来るのか、どうすればその量を減らすことができるのか、生徒たちが自分で調べ、考え、行動する訓練の第一歩となるフィールドワークの日が来ました。授業枠2回分を使い、6チームに分かれて潮の引いた海へ。およそ1ヘクタールの対象エリアから1時間でゴミを回収し(動植物や海藻の亡骸は除く)、プラスチックやアルミ缶などがどれくらい含まれているかを調べます。このチャプターで生徒がチャレンジするのは、ゴミがどうやって海岸まで運ばれてきたかを、データに基づいて考察すること。もちろん、その先には「海岸から漂着ゴミを減らすためには何をすればよいか」という厄介な問いが控えているのですが、まあ、それはおいおいということで。
 かっこつけて語っても結局はゴミ拾い。生徒のテンション低いんだろなー・・・と思っていたら、バスの中は想定外の遠足気分。生徒にとって「外で何かする」こと自体がワクワク体験のようです。ビーチに出ても皆さんやる気満々。失速する生徒は一人もおらず、砂の中に潜り込んでびくともしないロープと格闘し、チーム一丸でひっこぬいてました。結局、1時間で回収したゴミは150㎏以上❢ まったくもってよく頑張りました(素晴らしかったのは、スマホ持ちこみOKにもかかわらず海岸では誰一人スマホいじりをしなかったこと)。
 回収物の仕分け作業には町の教育委員会も参加し、夕方までに無事終了。予想はしていたものの、ダントツでプラスチック製品が目立ちました。容器類はもちろんなのですが、特筆すべきはロープとネット。重量、頻度、いずれもとびぬけており、生物も人間も安心して暮らせる海に戻すには、この難敵をどうにかする必要がありそうです(動画あり)。
 さて、これからが学びの本番です。プラスチック・プラネット全体を救うにはまだ力不足ですが、白糠町を廃プラスチックタウンにしない方法なら何とかできるかもしれません。ボランティア活動に徹するもよし、新たなビジネスモデルを考えるもよし、行動経済学を活用して人の行動を変えていくもよし。残念な現実から何を生み出すか、生徒たちの発想に期待しましょう。