学校の様子
アルバム一覧へ

環境鮮麗学 第5回「未来に向かって舵をとれ!」

写真:2枚 更新:01/18 作成:01/18 学校管理者
広島サミットが開催される中、環境鮮麗学の授業ではバトルが勃発!生徒たちは国のリーダーに扮し、気候変動がもたらす攪乱(かくらん)から自国と国際社会を守るため、難しい対話に挑みました! 果たして世界は存続できたのでしょうか?
SDGs達成が声高に叫ばれる私たちの世界。17のゴールを掲げなければならない社会になってしまったのはなぜなのでしょうか。今日は世界共通の脅威「気候変動」を題材に、次世代を担う若者たちが、仮想世界の存続をかけて地球規模課題に挑みました。
 もちろん、本当にバトルするわけにはいかないので、ボードゲームに没入して頂きます。生徒たちは資源や技術レベル、そして経済力の異なる4つの国に分かれ、国のリーダーとして、自国民を守るために予算を使って攪乱に対処します。適切な予算配分を行うことができれば、攪乱(かくらん)によるダメージを最小限に抑えることができます。国際情勢ボードで他国の状態も気にしながら、熱波や台風を乗り切るリーダーたち。地球規模の攪乱(かくらん)を前に、たびたび国際協力を行う必要性に迫られますが、悲しいことに国家予算は限られています。自国民を救うための予算を他国を助けるために使うべきか否か、国内(グループ内)でも国家間でも摩擦が生じ始めます。「お前の国も金出せよなー」「我が国には条約に参加する経済的余裕はありません・・・」などなど、話し合いは難航しますが、もちろん災害は待ってくれません。次第に減っていく人口と予算。どこからともなく「もう戦争しかないな」という声が。このゲームでは何でもアリなので、戦争という選択も可能です。しかし生徒たち、いえ、国のリーダーたちは対話を続けることを選びました。ここだけの話、ちょっと感動してしまったのが難民支援の場面。海面上昇で発生した環境難民を救うために、自分たちも結構ヤバい状況にある国が支援を申し出たのです。そんな中、無情にも国際情勢はさらに悪化の一途をたどり・・。
 残念ながら、今回のゲームでは、世界は滅びました。このゲームは、生徒に「あなたの問題はわたしの問題」という視点に気付いてもらうためのものでしたが、難民の救援に尽力する姿を見て、現実社会がこのクラスのようになれば、まだ未来に希望はあるなと感じました。私たちが発展することに集中しすぎて忘れかけていたこと、そしてSDGs達成のために私たちがするべきこと。「となりの人を、ちゃんと見る、ちゃんと知る」。そのハードルは見事にクリア